コラム

“こえ”と“こたえ”を結ぶ。スズモフェア2025東京レポート

作成者: 投稿者|Dec 15, 2025 6:00:00 AM

「“こえ”と“こたえ”を結ぶ。~現場の声にSUZUMOのソリューションが応えます~」をテーマに開催されたスズモフェア2025東京は、490社以上、840名を超える大盛況で幕を閉じました。ご来場後のアンケートでは、94.6%の方が『大変満足(60.2%)』または『満足(34.4%)』と回答され、極めて高い評価をいただくことができました。

「担当者のアテンドや説明もわかりやすく、設備と同時に実物の試食もありその場で確認できるのが良かった。」といったご感想をいただき、大変うれしく思います。本記事では、皆様の「お悩み」に対し、鈴茂器工が提案した具体的なソリューションについてご報告します。

 

 

こちらのレポートでは、以下のトピックについて深掘りし、貴社のビジネスに役立つ情報を提供します。

 


1. 寿司提供のハードルをさげる

【お悩みのこえ】「居酒屋や和食店でお寿司を出したいが、設備面で踏み出せない…」

【SUZUMOのこたえ】誰でも・簡単に・美味しい寿司提供を可能にするトータルソリューション

 

① 酢飯も炊ける業務用IH炊飯ジャー(2026年4月1日発売予定)

象印マホービン様との共同開発製品である1升炊きの業務用IH炊飯ジャー(NW-QSZ18A)を初公開しました。これまでは炊飯器と酢合わせ機、もしくは外注の酢飯が必要でしたが、この製品は炊飯器だけで完結します。

会場で実際に試食された、今まで寿司に手を出せなかったお客様からは「これでいいじゃない!」「想像以上!!」と驚きの声が上がりました。特筆すべきは、ご来場のお客様がほぼ全員が“ご飯のプロ”もしくは“寿司のプロ”の方々であるにも関わらず、実際に試食された方の92%が「酢飯としてアリ」と評価された点です。

 

 

<なぜ「美味しい酢飯」が炊飯器で作れるのか?>

Q:お酢が飛ばないのはなぜですか?

A:酸味が残りやすいよう、数種類を配合した専用のお酢(内堀醸造様のお酢)を使用しました。(象印マホービン様)

Q:すし酢の甘みで焦げ付かないのですか?

A:焦げにくい原料を選定するとともに酸度と糖度のバランスを追求し、独自の黄金比率を生み出しました。(内堀醸造様)

 

内堀醸造製の専用すし酢

 

② 水量ばらつきを解決する「水量補正機能」

飲食店では人による水量のばらつきがご飯の品質低下を招きがちです。この炊飯器は、沸騰時間や温度変化を検知して水量を判断し、火力を調整する「水量補正機能」を搭載。誰が炊いても安定しておいしいご飯を提供できます。

 

<水量補正機能とは?>

Q:炊飯器の中に秤が内蔵されているのですか?

A:そうではありません。沸騰にかかった時間や温度変化の様子、蒸気を検知することで水量を判断して、火力とその火力の維持時間を調整することで炊きあがりを補正しています。(象印マホービン様)

Q:象印マホービン様の炊飯器にはどのような特徴があるのですか?

A:“高温の熱を均一に伝える”ことで米の甘味を引き出すことができ、結果ご飯がおいしく炊きあがります。しかし高い火力をかけると吹きこぼれてしまうので通常は火力を弱くせざるを得ません。今回ご紹介した炊飯器には「大火力ユニット」という特許技術を搭載しているため吹きこぼれを心配せず強い火力をかけ続けられるようになっており、おいしいご飯が炊くことができます。(象印マホービン様)

 

来場者アンケートでも、水量補正機能により誰でもおいしいご飯が炊け、なおかつ酢飯も炊ける炊飯器だという点に高評価とお答えいただいた方が大勢いらっしゃいました。

2026年4月発売予定の新型炊飯器のチラシはこちら

 


 

③シャリ玉作りも場所を選ばない :コンパクトシャリ玉ロボットS-Cube

「シャリ玉作り」も寿司導入のハードルの一つです。昨年発売したコンパクトシャリ玉ロボットS-Cubeは、幅325mmの場所を選ばないサイズが売り。部品交換なしで12g~20gまでのシャリ玉サイズ変更が可能です。

この炊飯器とS-Cubeの組み合わせこそ、今まで寿司メニューに踏み出せなかったお店が寿司提供を成功させるためのトータルソリューションです。

コンパクトシャリ玉ロボットS-Cube詳細はこちら
 
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2. 人手不足と作業の煩雑さを解消するソリューション

【お悩みのこえ】:「スキマバイトの人にもレジ打ちを任せたい」

【SUZUMOのこたえ】誰でも簡単操作多用途に使える省人化機器の提案

① レジ打ち業務の負担を減らす:Visレジ

Visレジは、撮影エリアに商品を収めるだけで自動で商品を認識し、レジ打ち業務の負担を減らすことができます。レジ打ちにかかる時間を大幅に短縮することができる点に注目が集まっていました。レジ業務にかかる教育コストが減らせる上、習熟度が浅いスタッフでも効率的にレジ業務をこなせることも大きなメリットです。商品に識別シールを貼る手間もなく、画像認識で商品そのものを判別できるため、さらに運用が簡単です。

Visレジ詳細はこちら

 

 

 

【お悩みのこえ】「小型機でのり巻きを量産したいが、効率が悪い」

【SUZUMOのこたえ】:スイッチ操作不要のコンベア仕様の提案

② 小型機なのに量産機並みの効率:NVGベルトコンベア仕様

のり巻きロボットにコンベアを搭載したことで、シャリシート排出のためのスイッチ操作が不要となり、作業効率が大幅に向上しました。

のり巻きの大量生産がスムーズになるのはもちろん、シャリシートが定量で出てくるため、丼物に使用する際も大変便利です。これにより、多人数で共同作業をされるお客様や、大量生産を行う現場での使い勝手が格段に向上しました。

また、別売りの搬送コンベアに繋げれば、小型機でも量産機並みの働きが可能です。「大型機を導入するほどではないが効率を上げたい」「イベント時などに一時的に活用したい」というお客様のニーズに響きました。

  • NVGベルトコンベア仕様について興味のある方はこちらからお問い合わせください。
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【お悩みのこえ】「ハーフサイズののり巻きを効率良く製造したい

【SUZUMOのこたえ】:包丁不要でハーフサイズののり巻きが製造できるオプションの提案

③ ハーフサイズのシャリシートが製造できる:ハーフシートローラー

のり巻きロボットのハーフシートローラーオプションは、シャリシートを半分に分割したものを製造します。これにより「はみだし巻き」「華手巻き」など、様々なメニューアイテムを率的に作ることが可能です。中巻きハーフバイキングの際にも重宝されています。

ハーフシートローラーの詳細や、レシピが知りたい方はこちらからどうぞ。

 

ハーフシートローラーで出したハーフサイズののり巻きシート

 

【お悩みのこえ】「同じ量目を連続生産する際Fuwaricaの稼働スピードをもっとあげたい

【SUZUMOのこたえ】:稼働スピードを上げる設定を発案

④現状設定:ロボット内で予め計量しておいて盛付ける⇒変更案:一つ前に盛付けたご飯を外したら次のご飯が出てくる

Fuwaricaの盛付けスピードに慣れ、さらなるスピードアップを目指すお客様から「稼働スピードを上げたい」とのご要望をいただきました。そこである営業担当がオプション等追加購入なしでお客様のご希望を実現できないか検証を重ね、この度GST-FBB-TAにて新しい設定を発案しました。

 

 

この新設定は、スーパーマーケットなどのお客様から大変ご好評いただいています。

従来の盛付け順に縛られず、おかずを先に盛付けることが可能になるため、その日の調理や店舗の段取りに合わせて「おかず」と「ご飯」の盛り付け順序を柔軟に変更できるメリットもあります。

この柔軟な運用により、Fuwarica(GST-FBB-TA)のさらなる高速稼働と生産性の向上が実現しました。

この設定の詳細にご興味のある方は、お気軽にこちらからご相談ください。

※GST-FBB-TAのみの対応です。

 

 

3. 海苔の選び方

【お悩みのこえ】:「海苔の原価高騰により外国産も検討しているがどの産地を選べば良いのかわからない

【SUZUMO会:渡辺海苔店様のこたえ】価格と品質を両立させるための産地別比較情報を提供

渡辺海苔店様から国産、韓国産、中国産の比較提案をいただきました。

世界市場の約7割を占める韓国産の海苔は、国内産の海苔よりも安価で提供出来るため、多くの現場で取り入れられています。風味は国産が圧倒的に良いですが、コストと供給安定性を重視する現場では韓国産の海苔も選択肢の一つです。しかし、お寿司や海苔が主役となる商品においては、国産海苔が持つ「深い旨味と香り」は代えがたい価値となり、他店との差別化とブランド価値向上に直結します。後述する価格予測を踏まえ、原価が落ち着いたタイミングで段階的に国産品への切り替えを再検討するのはどうかというご提案でした。

また、渡辺海苔店様の見立てとしては、海苔の不漁による価格高騰は収穫が進み、貯蔵していた海苔が入れ替わる来年の春頃には相場も見通せるのではないかとのことでした。海苔の仕入れや産地選びについて、コストと品質の両面から最適なご提案をいたします。ご不明な点があれば渡辺海苔店様へご相談ください。

渡辺海苔店様HPはこちらから

 

 

 

4. SUZUMOが提案するソリューション

おむすびゾーンでは、「タブレットで注文し、ツーオーダー(注文してから調理を始める)で提供する」おむすび試食コーナーや、自動配席AIシステムで商談テーブルに配席、タッチパネルでドリンクを選んでいただくなど、SUZUMOのトータルソリューションを五感で体験していただきました。

 

 

展示会場では、この他にも現在開発中の機器を多数ご紹介いたしました。多くの来場者様から貴重なご感想や前向きなご意見を頂戴することができ、開発の大きなヒントとなりました。

ご来場いただきましたお客様へ、この場を借りて心より感謝申し上げます。

 

 

SUZUMOの営業担当者は、製品導入前の課題解決だけでなく、メニューアイデア売り方提案など、製品購入後も継続してお客様をサポートさせていただいております。これからもお客様の「こえ」に真摯に耳を傾け、単なる機器メーカーではなく、ビジネスのご発展に「こたえ」るソリューションパートナーとして伴走してまいります。

「購入理由は製品魅力だけではない」この言葉こそ、私たちが長年お客様と厚い信頼関係を築き、継続してお付き合いさせていただいている証です。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

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